今回はアーケード基板話ではなく、いわゆる家庭用レトロ復刻ハードなどを、ちょっとだけ快適にするコントローラー変換アダプタのお話です。
これまでの記事でもちょくちょく話題に出していましたが、商品が再編されたので改めて細かな使いこなし方法などをご紹介します。

MAYFLASH MAGICシリーズとはなんぞや?

左から「MAGIC-S PRO2」「MAGIC-NS2」「MAGIC-NS」

一言でいうと、各種家庭用ゲーム機のコントローラーを相互互換させるためのUSBアダプタです。

一般的には
・Nintendo Switch で、手持ちのPS3/XBOXコントローラーを使う (MAGIC-NS/S PRO2共通)
・PS4で、手持ちのPS3/XBOXコントローラーを使う (MAGIC-S PRO2)
・ネオジオミニ、イーグレットツーミニ、メガドライブミニ、アストロシティミニ/Vなどで手持ちのPS3/XBOXコントローラーを使う (MAGICシリーズ共通)

などの用途で使います。
USB接続のワイヤードだけでなく、ワイヤレスコントローラーにも対応します。
そのため、当店で取り扱っている正規代理店版は、日本国内の技術基準適合証明の認証をしっかりと取得していますのでご安心を。
並行輸入品は当店ではサポートできませんので、予めご了承ください。

MAYFLASH MAGICシリーズの変遷

と言うほど大げさなものではありませんが、MAGICシリーズもMAGIC-S、MAGIC-NS、MAGIC-NS2、MAGIC-S PRO、MAGIC-S PRO2
と、複数の種類があります。

現在販売されているものは
MAGIC-NS
MAGIC-NS2
MAGIC-S PRO2
となります。
基本的には「NS」がSwitch対応、「S」がPS3/4対応でしたが、現行の「S PRO2」はSwitchもPS4も全対応となっています。
なんちゃらミニなどのミニハードは、NSでもSでも全て等しく使用可能です。

MAGIC-S PRO2 は従来機種と比べて自動認識と、Switch/PS4コントローラーでヘッドセットが利用になったという強化要素があります。その反面で、MAYFLASH製の一部アケコン(F500等)と併用したときのみ、PS5で使用可能だった機能には対応しない模様です。

内部的には使用しているチップは世代・商品名別で変化しているようで、MAGIC-S> S Pro > S PRO2 と進化している「S」系統は、初期のMAGIC-S と同名のMAGIC-S でも、別ファームウェアが必要なものがあるなど、ファームウェア更新の際には微妙に注意が必要です。
また、ファームウェア更新ごとに対応機種が増えており、動作モードを表示するLEDインジケーターの色も途中から増えています。初期の「MAGIC-S」では動作モードと色は4色でしたが、途中から動作モードが増え本体ラベルシールも出荷時期によって説明が6色 or 7色に変化しています。それでも今のところ、初期の製品でもファームウェア更新で最新状態になるのはありがたいところ。
ちなみにメガドライブミニ、アストロシティミニ、イーグレットツーミニはMAGIC-S/MAGIC-NSの場合LED「白」、ネオジオミニはMAGIC-NS2の場合「黄」モードで使用できます。

MAGIC-S 数年前の初期モデルと現行のMAGIC-S PRO2。LEDの動作モードがどんどん増えました。
こちらは中期のMAGIC-Sと下段は現行のS PRO2。初期モデルも中期モデルもファームウェア更新で対応機種はどんどん増えます。
上から初期 MAGIC-NS、現行MAGIC-NS、現行MAGIC-NS2。初期モデルNSもFW更新で現行NSと同性能になります。

なんでこんなに手元にあるかって?
こんなこともあろうかと、当時からずっと買っておいた。(キリッ

基本的な使い方

まずは一番かんたんな、USB接続コントローラーで使用する方法を行ってみましょう。
接続した状態で横のサイドボタンを数秒押しっぱなしにすると、トグル動作で動作モードが切り替わっていきます。動作モードは裏面のLEDの色と点灯/点滅で確認できます。
目的の動作モードに切り替わったら、そのままコントローラーで操作できるか確認してみてください。

ここで注意点が一つ。
イーグレットツーミニやアストロシティミニなどでは、USB接続時にMAGICシリーズのサイドボタンを押しても、LEDが無反応でモード切替が出来ない場合があります。
そんなときはPCなど他の機器にUSB接続した状態で、サイドボタンを押して目的の動作モード(なんちゃらミニの場合はLED白点灯)にしてからUSBを取り外して、目的のハードウェアに接続してみてください。
大抵の場合はこれで問題なく動くと思われます。

左からネオジオミニ、アストロシティミニV、イーグレットツーミニ
HDMIで外部出力と、USB1にMAGIC-S/NSなどを接続して、今回はXBOX360有線コントローラーを接続

変換って、遅延はどうなの?

遅延は、まあ、するでしょう。(機器によっても左右される上に、体感には個人差があります)
基本的にどんな変換でも原理上、遅延は発生します。
機器によっても速度が変化する上に、そもそも家庭用のコントローラーはアケコンでも、製品によって応答速度がまちまちです。
とはいえ、なんちゃらミニのような一体型レトロハードは、本体側液晶自体の性能や接続バスの仕様などに起因した遅延の可能性もあるため、(各種ビデオオプションなどを最適化した上で)外部HDMI接続し、変換経由でも応答速度が速いアケコンなどを使用したほうが違和感が少ない、といった現象も発生し得ます。
販売店側が言うのはちょっと問題がありますが、あまり高価なものではないので、「ものすごく期待をするのではなく、ちょっと試してみる」といったスタンスで接していただくのが宜しいかと思います。

ファームウェアアップデートの方法はこちら

ファームウェアの更新にはWindows PCが必要です。
ファームウェア自体はメーカーサイトで現在無償で公開されています。
ただ、ブラウザのセキュリティ設定によってはダウンロード>実行する際に警告が出てきたり、ファームウェア更新ツールの起動時にもツールのメーカー署名などが適切でないためか、自己責任での実行を促されるなど、ちょっと注意が必要なのも事実。

まずはmayflash公式サイト (mayflash.com)に行き、サポート>ファームウェア から目的のハードウェアを選択。最新バージョンが公開されていれば更新しましょう。

ここでは旧来の「MAGIC-NS」の更新を試みます。
本機種の場合は V1.33(2022/4/12)以降にしないとアストロシティミニ系はサポートされていないので、注意してください。アストロシティミニVもイーグレットツーミニもこのバージョンで動作しています。
なお現行品の「MAGIC-NS2」と「MAGIC-S PRO2」は、更に最新日付のアップデータも公開されています。

ダウンロードしたファームウェア更新ユーティリティを起動。

そして、MAGICシリーズのサイドボタンを押しながらWindowsPCに接続します【重要】

すると、ファームウェアアップデートツールの画面では
上段に、現在接続されている製品のバージョン
下段に、更新されるファームウェアのバージョン

が表示されます。
ここでデバイスが表示されない場合は、ボタンを押しながら接続していない状態(もしくは似た型番の他製品のツールを使用)と思われるので、もう一度接続し直してください。
バージョンを確認して問題なければ、自己責任で更新しちゃうぞーと「Update」ボタンをポチッと押します。

アップデートが終わると「Update and Verify OK!」メッセージが表示され、画面上のデバイス表示のバージョンが更新されているので、そのままUSB接続を解除して取り外し。これで完了です。

応用編 – なんちゃらミニをJAMMA筐体とかARCADE1UPに入れるのも

当店の過去記事でも、ネオジオミニをJAMMA筐体に接続したり、ARCADE1UPにいろんな家庭用ハードを接続したりする記事をアップしています。
その際にもMAYFLASH MAGICシリーズはかなりの頻度で使用していますので、ぜひそちらもご覧ください。

余談

MAYFLASHは中国のメーカーですが、日本で流通している製品で国内正規版表記のものは、国内代理店が対応しているので安心感があります。しかし、日本で販売しているものでも並行輸入品が出回っており、代理店を通さない製品も存在するのが頭がいたいところ。例えば某ショッピングサイトでは、輸入商品などでは本来、無線機器は技適認証がないと商品登録自体がNGです。そのため代理店がお金と手間をかけて日本国内販売用に技適証明書類を取得・提出してから商品登録を行うのですが、並行輸入業者が「どうせ大本は同じ商品だし」と商品を重ねてくるという、まさに非情な世界があったりします。代理店版とはパッケージや付属の日本語説明書も違ったりするんですけど、そのへんが購入側から見えにくいのもなかなか厳しいところ。
一販売店として、この商品のように単価が安くメーカーも利幅が薄いものは、せめて労力の対価として正規流通版を購入してほしいと切に思います。
(意訳:日本版は当店で買ってくれていいのよ)

KVClab.MAYFLASH製品販売リンク

MAGIC-NS ¥2,980-
MAGIC-NS2 ¥3,480-
MAGIC-S PRO2 ¥3,980-