ネオジオミニをフル活用するぞ
なんでもミニにしちゃえばいいってわけじゃないよね、と言いたくなるほど、レトロゲーム機のミニ化が捗る今日このごろ。
それでもネオジオミニに関しては、価格と収録タイトルのバランスもよく、割と満足度の高い製品になっていると、皆さんご納得ではないでしょうか?
しかし、この小さすぎるコントローラーと液晶は、当時の思い出を思い起こすには十分としても、今更ガチにネオジオのゲームを再攻略するには役不足な感が否めません。
さあ、それなら筐体に入れてみようか!
※今回は、USB変換アダプタやダウンスキャンコンバーターなどの販促記事です
ネオジオミニ外部出力の基本
本体の小さな液晶だけでなく、ミニHDMI出力で外部映像出力ができる点は魅力的ですが、実際に大画面テレビに接続してみると、マニア視点ではちょっと問題があります。
ドットバイドットなどのモードが用意されておらず、外人好みの変に滑らか拡大画質のため、とにかく甘い。眠い画質。
ワイド画面に4:3出力を行いたい場合は、モニタ側が対応していないと完全な比率での再現は不可能。
まあHDMI出力で720pということで、1280×720という解像度を考えれば、致し方ないところでしょうか。
USB-C端子に専用のネオジオミニ用コントローラーを2個接続する事が可能ですが、一般的なジョイスティックに対応していません。好みの機器を接続するには、サードパーティ製のコンバーターなどが必要になります。
ネオジオミニとHDMI→VGA変換ケーブルを接続するために、ミニHDMI-HDMI変換コネクタを入手する必要があります。都市部であればダイソーで108円で購入できます。
まずは正攻法で攻める
HDMI出力で一般的なモニタに表示するとしても、コントローラーをどうするか?
まずは普通にジョイスティックを導入するパターンを考えてみましょう。
MAYFLASH ARCADE STICK F101 for Switch/PC/PS3 (neogeo mini対応) 市場売価6,980円
かねてより変換マニアが熱い視線を送る中華ゲーム機器メーカーのMAYFLASH。
最新の廉価コントローラー F101の国内正規流通品が、11月下旬から発売開始となりました。
製品名通り、様々な機器でそのまま使えるのが特徴です。PCではX-InputとDirect-Inputを切り替えできる点も魅力の一つ。ネオジオミニにそのまま対応しています(要USB-C 形状変換)
格安なのでスティックもボタンもそれなりなんでしょ? とお思いのマニアな貴方には、後日三和電子の製品とパーツを入れ替えることで万事解決。最初から換装可能な旨が公表されている点がナイスです。
アキバで実際にデモ展示して持ち帰ることができる販売店がほぼ無いので、ここは当店が真っ先にと、ネオジオミニと接続したデモ展示と在庫販売を開始しました。
実際に店頭で操作感を確認した上で、その場でお持ち帰りが可能です!
ネオジオミニにXBOX360用とかの他機種スティックを接続する
上記のMAYFLASH F101はとても魅力的ですが、世の中にはでかいジョイスティックを機種ごとに購入し続けた結果、部屋がジョイスティック御殿になっている御仁もおられるでしょう。ナカーマ。
そんな方に自信を持っておすすめする同社の変換アダプタ、MAGIC-NS と MAGIC-S。
本来、前者は任天堂Switchに他機種用のジョイスティックを接続するもの。後者はPS4に他機種のコントローラーを接続するためのアダプタです。なんと両方とも、ネオジオミニに正式対応。360やPS3用のアケコンなども、そのままネオジオミニに有線接続することができます。
特にMAGIC-NSの方は税込3,280円と他社製品と比べて大幅に安い点もポイント。
当店で取り扱っている製品は、通販でよく出回っている並行輸入品ではなく、MAYFLASH日本代理店の正規国内流通製品です。(つまり技適も取得済みなので、無線利用も問題なし)
※12/12追記 当店の自社サイト通販でも取扱を開始しました。送料無料でお届けします!
→ マジック-NS 3,280円
→ MAGIC-S 3,980円
ちなみに筆者の動作テスト環境はこちら。
割と古めな17インチ液晶(解像度1280×1024)に、前述のHDMI-VGA変換ケーブルを使用してアナログRGB接続しています。ネオジオミニの出力仕様上、若干ボケた感じだけど縦横比もバッチリ。普通の人なら満足するレベルと思われます。
ジョイスティックはXBOX360用のMadCatz アーケードファイトスティック。ネオジオミニへの接続はMAGIC-NSを使用しています。
ちなみにこの解像度はごく一部の自宅筐体派には大きな意味を持つため、後日別記事で深く取り上げる予定です
ちょっと違うアプローチで攻める(筐体in編)
ここからは、貴方がお持ちの家庭内筐体やコントロールボックスにネオジオミニをJAMMA接続して、快適にゲームをプレイするぞ、というお話です。
クリアするべき大きなポイントは
・720p HDMI出力を15KHz RGBに変換
・コンパネをそのまま使用できるようにする
の2点です。
まずは、画像出力の問題。
HDMI→VGA変換(D-subアナログ15pin)→15KHzに変換→JAMMA接続
この方法を試みます。
720pのアナログRGB信号を15KHzのRGBに変換する手頃な機器って、なかなか無いんですよね。
ビデオ出力に落としちゃえば楽なんですが、それだと画質もヘボいし、何より筐体接続に向かない。
というわけで、ここではまたもやいつもの中華パワー、格安のダウンスキャンコンバーターを使用しました。
当店で3,480円にて販売中!
VGA(640×480)やSVGA,XGA(1024×768)程度からの15KHz変換なら、まだいくつか製品があるので、なんとかなるところ。今回のGBS8100も本来の入力解像度は、640×480から1280×1024まで対応の模様。縦が足りないワイド解像度の720pには対応していません。…そこは謎の中華パワー(マージン)に期待です。
そして、ネオジオミニの操作を筐体でなんとかするために、USB接続のコントローラーを乗っ取って、JAMMAエッジコネクタとの接続を行います。
まずは小難しい説明より先に、出来上がったものがこちら。
うわッ、配線汚なッ… ホットボンドも適当…
はい、そこ突っ込まない。自分用のプロトタイプなんてこんなもんです。※
しかし配線が短すぎて、コネクタ側を下手に引っ張るとコントローラー基板にハンダ付けしたパターンがペリペリと剥がれてくるという憂き目に。
泣く泣く皮膜を削ってハンダできる箇所を新たに作る羽目になったので、皆さんは製作時には計画的に部品を準備しましょう。
※当店の各種販売物ハーネスは、ハーネス職人による丁寧な匠の技で、とてもキレイです。誤解無きようお願い致します
埋め込まれている乗っ取られコントローラーは、XBOX360用のノーブランド品です。
購入価格 約1,600円。基板上の各ボタン脇にハンダ付けできるパターンが明確だったのが幸いでした。
なぜネオジオミニ用純正パッドではなく、360用のコントローラーを乗っ取っているかと言うと、純正品は妙なプレミア価格で手が出しにくかったことに加えて、こっちにすれば360とかPCとかを自宅筐体につなぎ放題じゃん、という下心があります。
ネオジオミニでXBOX360コントローラーを使用可能にするUSB変換アダプタは、またもや前述の MAYFLASH製「MAGIC-NS」。当店の店頭では、税込3,280円で国内正規版を販売中なのは先ほどお話したとおり。(重要なダイレクトマーケティング記事なので、2回言いました)
本来は任天堂Switchに様々な機種のコントローラーを有線/無線接続するための変換アダプタですが、XBOX360やPS3コントローラーなどを、そのままネオジオミニで使用することができる最安のアイテムとなります。
そして外箱は
はい、当店の開店時にお客様からお祝いとして頂いた、差し入れのお菓子の箱です。
中身は店主とスタッフで美味しくいただき、外箱は工作資材として活用されました。誠にありがとうございます。
一度ここで整理しましょう。
このお菓子箱ユニットでできることは
・ネオジオミニを接続して、JAMMA筐体やコントロールボックスで遊ぶことができる
・XBOX360も普通に筐体で操作できる(ただし今回はデジタルレバー+4ボタン、スタート、セレクトのみ配線。ホームボタンは箱の中に取り回して、LRとアナログパッドはそのまま)
見た目に反して、結構遊べるものができましたよ。
さっそく、接続、だ!
JAMMA筐体に接続する前に、手近にあったコントロールボックスと家庭用RGB対応テレビで、まともに動作するか試してみます。
用意したのは当店でも大人気の「簡易コントロールボックス CBOX/JAMMABOX」上位モデルと、レトロ系ゲーマーの家には大抵ある、RGB21ピンと信号互換のAVマルチ端子が付いたSONYのブラウン管テレビ「KV-14DA75」。
ちなみにこのコントロールボックスは、ネオジオ用の純正コントローラー(ミニ用でなくて家庭用ネオジオ用)に加えて、サターン用コントローラーも使えるという仕様。ネオジオミニでオリジナルのネオジオコントローラーパッドを使用できるという、変換マニア的には堪らないシチュエーションとなります。
って、周囲の人に熱弁奮ったんですけど、誰もそのステキさを理解してくれないんですよね…
モニタの前の貴方には、伝わると信じています。
(操作性が良いとは言っていない)
(仕様想定外の動作です。個体により動作が異なる場合も考えられますので、本使用法は参考程度にとどめて下さい)
さて、一般的なコントロールボックスとRGB対応テレビで映ることは分かった。
それでは筆者宅のアストロシティに接続をしてみましょう。
というのは、実はすでに10月の段階で最初の記事(筐体DIY#2 — ネオジオで遊ぶよ その1)をアップした際に、すでに実証済みだったりします。
この記事の一番上の画像と、この下の画像がソレ。
アストロシティでも画像が切れて、上記同様にGBS8100のPAL/NTSCスイッチを切り替えないと同期が取れない状況ですが、ゲーム自体は快適に動作できています。
筐体で楽しむネオジオミニは、まさにネオジオそのもの。
自宅筐体派の皆さんも、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか?
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