【おことわり】
本ページでは18禁のゲームについて記述しています。ご注意下さい。
画像はマイルドに加工していますが、性的/暴力的な表現が含まれています。
そのようなコンテンツを好まない方や18歳未満の方は
こちらなどから別のサイトへどうぞ。
「18禁」
言わずとしれた18歳未満禁止のこと。
家庭用ゲームでは18禁のゲームは「CERO Z指定」などにみられるような業界団体でのレーティングが行われています。青少年の健全な発展を妨げる要素があるコンテンツについては、青少年健全育成条例の改正案などで販売側への罰則が検討されるなど、わりと厳し目なルールが適用されています。
さて、アーケード基板はどうなのか。
かつてはゲームメーカー直営のゲームセンターでも、敷居無しで分け隔てなく普通に脱衣麻雀が置いてあったりもしましたが、今となっては遠い昔の話。
現在では、一般社団法人日本アミューズメント産業協会(JAIA)が、加盟メーカーに対して「健全化を阻害する機械基準」という明確な指針を打ち出しています。エロや暴力表現についても協会会員は基準に基づき「製造、販売及びオペレーションをしてはならない」という明確な規定があるのです。
では、非加盟のメーカーが販売する製品の扱いはどうなるのか?
遠い昔の「Hボタン連打」を行うことでいろんなことができちゃった麻雀ゲームに思いを馳せたり、ショウ子やミキに天和喰らった話は雑誌などでよく見聞きしたけど自分では地和しか喰らわなかったな(殆ど変わらぬ)とか、ゲーメストのPII特集でショウ子の脱衣アニメを掲載した号、また入手したいな…とか、そんな事を考えたり考えなかったりしていた昨今、とんでもないゲームが登場しました。
■『やべぇ美女団』 (海外名: Bad Ass Babes Kiss)
Hawt Pink基板 (exA-Arcadiaにも対応)
タイプ :ベルトスクロールアクション。1〜4人同時プレイ対応
メーカー:Hawt Pink Club
国内販売元: ハッカーグローバル
ROM価格 税込129,800円
いきなり乱暴な例えをすると、MVS/ネオジオの「バーニングファイト」を「ファイナルファイト大阪」と揶揄するならば、本作は「エログロファイナルファイト」。
4人プレイだからエログロキャプテンコマンドーのほうが適切では? というような指摘も、そんな些末なことはもうどうでも良い感じです。
カプコンさんに失礼でしょ!? という声が聞こえてきそうですが、そこは優雅なイメージが伝わるかと思います。ポイズンさんは規制の影響でニューハーフ設定されちゃったけど、エロ同人的には生えてる方が良いよね、とか、そんな仄かな想いもどうでも良くなる内容です。
4人同時プレイ可能なベルトスクロールタイプのアクションゲームですが、開始してすぐに分かる異様なエログロの世界。15年ほど前にPCで一斉を風靡した「ビキニカラテ」に近い雰囲気ですが、エロ度(というより下品度)もグロ度もその比ではありません。
乳首、普通に出てます。
敵、普通に肉塊になります。
そのまま画像をアップすると当サイトも18禁になってしまうので、一部マイルドな画像を選んで掲載してみます。
と、この画像を見て見覚えがあると思った方は結構な洋ゲーマニアの方かもしれません。
本作の元となったゲーム「Bad Ass Babes」は、Steamから何らかの理由() で削除を喰らった作品で、今では直販サイトからのみダウンロード購入が可能です。
しかし実際に遊んでみると分かるのですが、Hawt Pink基板の本作は
元作品のPC版より大幅にバージョンアップされて、遊びやすい仕様になっています!
見た目こそほぼ同じなので、実際にプレイしてみないとわからない点ですが
・4人同時プレイが可能
・ベルトスクロール特化(元作品はガンシューティング面などがあるが悪く言えば冗長)
・経験値、レベルアップ制度を排除し、純粋なアクションに変更
・日本語字幕(言語設定で完全に英語版に切り替えることも可能)
・その他操作感などシステム面の強化
など、見た目の印象以上に良くできたゲームになっています。
元作品に通じた人同士の会話なら
「やべぇ美女団、キャラ選択でASIAじゃなくて最初からLOLAとかGOGOだけじゃなく、INFERNOまで使えるんだぜ!」
「マジか! すげぇな! IIダッシュみたいなものだろそれ!」
などという会話が成り立ちます。
これをストIIに例えて翻訳すると、「最初から四天王が使えるんだぜ! ※」のようになりますが、広い日本でもそんな会話が成り立つのはほぼありえないでしょう。もしそんな友人に恵まれていたら、その関係はぜひ大切にして下さい。
※元の「Bad Ass Babes」では、1Pプレイ時は全面クリアで使用キャラがアンロックされるので、ストIIとストIIダッシュのような例えは厳密には異なります。雰囲気。
そもそも Hawt Pink 基板とは?
ここまで Hawt Pink基板とはなんぞや? という説明を後回しにしてきましたが、
一言でいうと
・Hawt Pink Club というメーカーが立ち上げた、アダルトアーケードシステム基板
・同時に4本のROMを装着して運用が可能
・日本での販売は ハッカーグローバル
そして重要なことに
・Hawt Pink用ROMカートリッジは、exA-Arcadiaマザーに挿しても動作する(!
つまり難しいことは考えず、互換システム基板と捉えておけば問題ありません。
exA-Arcadiaを導入済みであれば、ROM購入だけで従来のexA用ソフトとの共存も可能です。
なんだそれ! と思われる方も多いとは思いますが、ガンダムUCのep4ではバナージがガランシェール内で
「妙なんですよね。連邦のモビルスーツに、ジオンの武器がフィットするなんて」
「ユニバーサル仕様だからな。現場の都合でもある。現に今、助かってるだろ?」
みたいな会話がありましたね。まあ多分そんな感じです。でもTV版EDでのロニさんの最期ネタバレはちょっとどうかと思う。
2021年7月にラスベガスで開催されたAMショーでは、今後もアダルト路線のアクション、格闘ゲームなどが発売予定として発表されました。中には「いや、普通に考えればこれ絶対にそのままではアーケードでの運用は無理でしょ?」と言いたくなるタイトルも発表されているのですが、今後の推移を見守りたいところ。
本作でもアレンジ移植が巧いので、もしかすると色々と期待できるのかも、と思うのは筆者だけでないと思います。
このゲームはどこから来てどこに向かうのか
アーケードゲームの商品として考えた場合、繁華街などに位置して18禁コーナーを確保できるロケーションであれば、(大げさかもしれませんが)ある意味最強の収益を叩き出すコンテンツになる可能性すらあると思います。
酔っ払った友人知人同士がゲラゲラ笑いながら連コイン、毎夜それが続く。そんなかつてのゲーセンにとって収益的に美味しかった時代を彷彿させる内容… かもしれません。
まあ、確実に下品な内容なので
「ちょ、早くディルド取って投げろよ※」
「俺チ○ポ先に倒すわ」「任せた!」
「この空気人形役に立ってる?」
「今だブラジャーミサイルッ!」
というような会話が許容できる空間に限られます。
※本作ではディルドは炸裂貫通弾で強力な武器。ダッチワイフはデコイとして囮に使うことができるアイテムです。覚えたね?
家族連れや女性、子供も皆で楽しめるような上品な空間には決して溶け込めない。しっかりとゾーニングができる環境でのみ真価を発揮する商品。ROM価格も税込129,800円と割安になっています。
方や個人購入の場合は価格的に敷居が高い面もありますが、ぜひパーティアイテムや配信目的のために早期に購入するという勇者(BAN上等!)の方から、ストイックに攻略を突き詰めてゲーセンで1コインクリアを披露するなど、人によって動機は様々。
ぜひ皆さんで色々なストーリーを紡いで下さい。
『もし30年くらい前に横浜駅至近の薄暗いゲーセンにコレがあったら、機械代回収は二週間もしないで容易だと思う』
『俺がいた当時の横須賀なら大抵のゲーセンで入りそうだけど、ミニベーダーで金とってた衣笠のゲーセンでも入れると信じる』
『松本なら駅前のキャロットとかタイトー直営とかは入れるわけないけど、移転改装前でココアの自販機があった頃の伊勢町ビートルならワンチャンあるか。サンシャインは間違いなく入れるけどヤンキーか酔っ払いが占領してそう』
とか、友人同士で有りもしない可能性のIFを語り合うのもまた一興。
みんな遠いところに来ましたね。
過去ではなく今のゲームセンターで有効に活用できるオペレーターの皆様、ご注文をお待ちしています。
【受注発注商品】『やべぇ美女団』(Hawt Pink基板用ROM)
exA-Arcadiaシステムにも対応 129,800円 (販売ページ)
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